プレスリリースを出してもなかなか取材されない。どうしたらいいの?
このような悩みにお答えします。
広報担当になると、プレスリリースを送る作業が発生することがありますよね。
しかし、何回プレスリリースを送っても取材の連絡が来ない!といったことに遭遇している方も多いのではないでしょうか。
取材されない方に多いのが、
- プレスリリースについて何もわかっていない
- プレスリリースの担当になったからただ送っている
ということ。
このような理由でプレスリリースを送っていると、取材されるどころか、読まれることすらしてくれません。
実は、プレスリリースの大きな肝となるのは「タイトル」なのです。
え、タイトルが肝ってどういうこと?
と疑問に思ったあなた、プレスリリースを一度見直す必要があります。
タイトルの一言一言が、取材される確率を上げるか下げるか、大幅に変わってくるくらい、タイトルは高い重要性があるのです。
今回は「タイトルがなぜ大事か」「キャッチーなタイトルの付け方と参考にすべき4つの例」を紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、すぐに実践して取材率100%を目指しましょう!
プレスリリースはなぜ「タイトル」が大事なのか
先ほども言いましたが、プレスリリースを読んでもらうためには「タイトル」が肝。
では、なぜタイトルが肝となり、大事なことなのでしょうか。
それは「日々何百枚と届くプレスリリースは1枚2秒くらいしか目を通していないから」です。
プレスリリースは最初に目に入る文章。
本文を読みたいと思わせるには、最初に目に入る「タイトル」が心に刺さる文章でなくてはなりません。
例えば、マーケティングの本がほしいとしましょう。
おすすめの本を調べずに本屋に行った場合、本のタイトル(表紙)を見て購入する方も多いですよね。
プレスリリースも同じこと。
まずプレスリリースを手に取ってもらうためには、最初に目に入るタイトルの印象付けが重要となるのです。
そして、心に残るキャッチーなタイトルを入れることで
- 手に取ってもらう
- 本文が読まれる
- 取材の連絡が来る
- 取材が殺到する
ということに繋がるのです。
タイトルを適当に付けてしまうと、おのずと取材されないプレスリリースに変化してしまいます。
「タイトルは99%大事なこと」というのを必ず覚えておくようにしましょう。
キャッチーなタイトルを付ける際の重要ポイント
いきなりキャッチーなタイトルは思い浮かばない!
という方は、今からお伝えする3つの重要ポイントで学んでいきましょう。
数字を盛り込む
「前年比30%増」「毎日2時間待ちのお店」など、数字を盛り込むことで具体性が増します。
一行で内容が分かるもの
が好まれるため、具体性のある数字を盛り込むことで、取材がされやすいプレスリリースとなるのです。
現在の社会問題を入れる
タイトルに現在の社会問題(社会性)を盛り込むことで、メディアからの取材だけでなく、読者からの興味を惹くものかが変わってきます。
タイトルに社会性を盛り込むのは難しい・・・
という方は
- 広く社会に伝わる・求められる内容
- ニュースで見たことのあるような社会問題を絡めている
この2点を重点に置いて考えてみましょう。
業界用語を使わず平易な文言で書く事が「プレスリリースの社会性」を作るコツでもありますよ。
25~30文字未満を目安に設定する
プレスリリースのタイトルは25〜30文字未満を目安に考えるようにしましょう。
文字数が多すぎると
- 途中で切れてしまう
- 内容を盛り込みすぎてすぐに理解ができない
といった、デメリットが生まれます。
Google検索結果に表示されるタイトルの文字数は、パソコンでは28〜35文字、スマートフォンでは36~41文字です。
できるだけ30文字以内に納め、文言を一つ一つ具体性があるタイトルを付けるようにしましょう。
- 「協創」「価値化」「輝かせる」など、メディアから取材を勝ち取るための文言としてはタイトルにそぐわないものがあるため注意しましょう。
- 「商品名」「イベント名」はすぐにイメージがつかないので、タイトルに盛り込まないようにしましょう。
参考にすべきキャッチーなタイトル例4選
キャッチーなタイトルってどんなものがあるの?
と疑問をもったあなたのために、ぜひ参考にしてほしいキャッチーなタイトル4つをご紹介します。
(※実際に使われたタイトルを一部修正して記載しております。)
売上5倍!日本初の「レトロなリサイクルショップ」開業6周年
~「ゴミを減らしたい」の思いから“買い取れない家具“に特化した店をスタート~
→「売上5倍」「日本初」を最初に記載することで、衝撃とインパクトを与えてくれます。
「廃真珠養殖場」を 再生し、“イノベーションの場“へ
志摩出身者が“地域創生“を願い起業! 1周年イベントを開催
→再生した結果が記されていることで「どんな場所なんだろう」と続きを知りたくなるタイトルになっています。
「喫茶店文化を残したい」20 代元小学校教諭の女性が 2 代目マスターに
〜修繕費の為のクラファンで 300 万円を達成!サイフォン珈琲体験会開催〜
→数字を盛り込まれていることで、具体性が増します。
中津市初!浄化槽業の3代目女性社⻑が「空き家管理事業」をスタート!
〜“放置空き家“をゼロに! 培った地域住⺠との信頼で“家”にまつわる支援を〜
→初めてであることを前面に出し、目標を盛り込むことで、今後の発展が気になるタイトルになっています。
この4つのタイトルを見て「本文をすぐに読んでみたい!」と思ったのは私だけではないはずです。
- 手に持って一番上のタイトルを読む
- 興味が持てたらリード読む
- 「へー」があればさらに下を…
という流れで取材をされます。
キャッチーなタイトルをつけることで、取材をされる・されないの判断が下されるのです。
プレスリリースはキャッチーなタイトルが肝!目に留まる例4選!:まとめ
タイトルがいかに重要で、プレスリリース全体の柱であるかがわかったのではないでしょうか。
長年やってきた記者でもタイトルに苦戦することはよくあります。
なので今回紹介した「タイトルを考える際の重要ポイント3つ」や「3つのキャッチーなタイトル例」をぜひ参考にしてみてください。
そして、キャッチーなタイトルを考えるときは、一言一言の重みを感じながら、時間をかけて作るようにしましょう。
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