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私立の高専協会が「卒業生への学位授与」実現へ向け表明

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11月6日、全国に58校ある高等専門学校のうち、4校の私立高専による会議が開催され「卒業生への学位授与」に向けて取り組んでいくことを決めました。

現在は、高専の5年制のコースを卒業する際に「準学士」という“称号”が授与されます。しかし、これは国際的に認められた“学位”ではありません。そのため海外留学や海外就労の妨げになるなど国際的な活動の障壁になっているとされています。

そこで、徳島県の神山まるごと高専で開かれた「日本私立高等専門学校協会秋季総会」では、この卒業時に授与する“称号”を“学位”にすべく取り組んでいくことが全会一致で決議されました。

協会では、グローバル化を促進するためにも学位化の実現が必要とし、今後、国などに働きかけていくということです。

また会では「対面とオンラインのハイブリット教育」、「9月入学の導入」や「単位制の導入」などについても議論されました。

※私立高専協会の総会で決議された内容は以下を参照ください

決議

日本私立高等専門学校協会は、秋季総会にあたり、急速な少子化が進行す る中、高等教育改革上の諸課題を直視し、加盟高専の連携・協力により、Society5.0をはじめとする昨今の激しい社会変革に対応した実践的な技術者を育成するため、私立高専の共通課題の解決と建学の精神に基づいた特色ある教育の充実を強く推進するとともに、学校経営に一層の努力を傾注することを固く決意し、ここに全加盟高専の総意として次の事項について決議する。

一、高専教育の質的充実のため、対面とオンラインによるハイブリット型教 育への環境整備及び管理運営業務全般のデジタル化を推進する

一、デジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成を担 う高専の機能強化に向けた支援を推進する

一、高専の更なる国際化を推進するため、9月入学の導入及び学年制を弾力 化した単位制の導入等の早期実現を期す

一、高専生の海外への留学や留学生の受け入れ促進のため、国際通用性確保 に向けた、準学士の称号から学位化の実現を期す

一、令和7年度私立高専関係予算の満額実現、税制の一層の改善を期す 以上

日本私立高等専門学校協会 第122回秋季総会

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